rainbowpieceの日記

みんなに伝えたいー外国語の楽しさ

6年 My Future My Dream

卒業が目の前で「夢」がよく話題となる。英語でも最後の単元はMy Future My Dream。子どもたちが色々な思いがあり、簡単に英語が出てこない。こういう時だからこそ発想を働かせることがオススメです。インタネットから面白い動物の写真からその動物が得意なこと、入りたい部活、そして楽しみたいイベントをみんなで考えておく。

 

導入の時点で「good at…」「want to join/enjoy」を多く聞かせる土台を作っておくことが大事です。What is the cat good at?  Yes, the cat is good at science. Is the cat good at sports or music? Music?  What can the cat play, the piano or drums?Oh I see the cat is good at playing the piano. Does the cat want to join the brass band?  What does the cat want to enjoy? Ah the cat wants to enjoy the chorus contest.  The cat wants to play the piano in the chorus contest.

 

ゆっくりと話し「good at」「want to join/enjoy」を使う度に黒板を指して、音声と英語をさらに結びつかせる。最後にクラスで作った紹介の英文を児童から引き出す。今日作った文は 

 

I am Hiroshi. 

I am good at science. 

I am good at playing the piano .

I can play NekoFunjatta.

I want to join the brass band club. 

 

次に中学校でのイベントを板書し、隣にそのイベントで活かしたい特技も書きました。

sports day/running, school festival/drawing, dance festival/dancing. これを参考にし児童たちが様々なイベントと理由を書くことができました。

 

実は今回は「interesting」から「interested in」という表現に発展しようと専科の先生の提案で「good at」と「interested in」を中心に進むことにしました。こうすることによって「I am not good at playing sports, but I am interested in soccer.」という文も作ることができます。

Lucky 7 ロイロ十二支カルタ

Let’s Try 1 Unit 9 Storybook  Who are you?

 

3学年最後の単元は総合復習となり、絵本と慣れ親しんだ英語を使用し、ロイロとゲームで楽しいリスニング活動に変身します。

 

準備するもの:

十二支の絵カード

ロイロノート

カルタのヒントとなる台本

 

事前準備:

十二支の絵カードをロイロにアプロードをします。

カルタ用の提出箱を作っておきます。

 

Lucky 7 カルタの進み方:

児童に十二支の絵カードをロイロに送ります。

カードをバラバラにするように指示をします。

十二支の中から動物を一つ選び、ヒントをゆっくりと言います。

(さらに言語の違いに気付かせるために

am =である、have=持っている、can=できる

を板書し、指をさしながらヒントを出すことも良いでしょう)

(例:I am brown. I am small. I have long tail. I can jump, run and swim.)

児童がそのカードを選んで、提出箱に送ります。

正解した中で7番目に送った児童がそのラウンドの勝ちとなります。

 

あえて一番速い人にしないことがポイントです。7番目にすると運が関係するので競争で熱くなったり、諦めたりすることを防ぎます。

 

(同じカードで3x3になれべて置いて、ビンゴゲームもできます。)

ヒントの例:

mouse = I am brown/small.  I have a long tail/4 legs.  I can run/climb.

cow = I am gray and white/big/strong. I have a long tail/4 legs.  I can run.

tiger= I am yellow and black/big/strong.  I have a long tail/4 legs/sharp teeth. I can run fast.

rabbit= I am white/small/cute.  I have a short tail/long ears/4 legs.  I can jump.

dragon = I am green/big/long/strong.  I have a long tail/long body/4 legs.  I can fly.

snake = I am green.  I have a long body/no legs./ I can climb.

horse = I am brown and white/big/strong.  I have a long tail/4 legs.  I can run and jump.

sheep = I am white/big.  I have  short tail/4 legs.  I can run.

monkey = I am brown and white/small.  I have a long tail.  I can climb. I like bananas.

chicken = I am white, red, and gray/small. I have 2 legs.  I can run.

wild boar = I am brown/strong.  I have a long tail/4 legs.  I can run.

 

💡 Let's Try 1 の絵カードをこちらからダウンロードしてください。

💡 形と色を付け加えた干支のカードはこちらのリンクでダウンロードしてください。

 

 

Lucky 7 ロイロカルタ

Let’s Try 2 Unit 8 Storybook  This is My Day

 

4学年最後の単元は総合復習となり、いきなり単語数が増えます。しかし上手に絵本と慣れ親しんだ英語を使用し、ロイロとゲームで楽しいリスニング活動に変身します。

 

準備するもの:

絵本から数枚のスクリーンショット

ロイロノート

カルタのヒントとなる台本

 

事前準備:

スクリーンショットをロイロにアプロードをします。

カルタ用の提出箱を作っておきます。

 

Lucky 7 カルタの進み方:

児童に絵本のスクリーンショットを送ります。

カードをバラバラにするように指示をします。

台本から1つのヒントをゆっくりと読みあげます。

(例:It is 7 a.m.. I’m hungry. I eat egg, rice, and miso soup.)

児童がそのカードを選んで、提出箱に送ります。

正解した中で7番目に送った児童がそのラウンドの勝ちとなります。

 

あえて一番速い人にしないことがポイントです。7番目にすると運が関係するので競争で熱くなったり、諦めたりすることを防ぎます。

 

(同じカードで3x3になれべて置いて、ビンゴゲームもできます。)

台本:

1   I wake up. I can see a calendar, school bag, and futon.

2  It is 6:45 a.m.. It is sunny.  I brush my teeth.

3  It is 7:00 a.m.. I’m hungry.  I eat egg, rice, and miso soup.

4  I see my friend.  I see a park.  I see many green trees.

5  It is 3:45 p.m..  I do my homework.

6  I dream about playing soccer with my friend.

7  I’m hungry.  I finish dinner.  We eat fish and salad. 

8  I go to bed.   I say goodnight to my cat.

9  It is 3:00 p.m.. I go home.  I say goodbye to my friend and teacher.  

 

TPRS指導法その2:場面設定

クラス全員と話を作るために3つの工夫を紹介します。

① 選択肢を与えます

登場人物の名前や細かい「情報」を児童に決めてもらいます。

 

ボー人間を描き、児童に名付けてもらいます。これだけで授業や物語の食いつきが全然違います。

 

ヒントを与えながら、なるべく英語でお話を作っていきます。(  )は児童の答えです。

教師がゆっくりと単語や絵を指で指しながらお話を作ります。

 

英語が分からなくても答えが分かる質問から始まり、名前を求めていることのヒントを出します。

Is this Doraemon? (No)

No, this is not Doraemon.

What is her name (普段ネームをつけてある左胸を指す)? 

児童の反応を見て、必要であれば … or…というヒントを出します。

Is her name Shizuka or Kana or…? (Mami)

Yes, her name is Mami!

She (手話の小指を出してSheを表す)is Mami.

まだ3人称を導入していないのでもう一人のボー人間を黒板に描きます。

This (Mamiの絵を指す)is Mami.

「Who だれ」を黒板に書き、指を指しながら、Who is this (2人目のボー人間をさしながら)?

What is her name(普段ネームをつけてある左胸を指す)?  Is her name … or …? (Mei)

OK. She (手話で小指を出してSheを表す)is Mei. 

② 話を絵で表します

話を絵に描いて表すことによって2つの効果があります。

1。児童が何を描くのかと興味を持って聞きたくなること

2。教師が話すスピードが自然とゆっくりになること

絵と単語をゆっくりと指しながら

 

必ずしも絵を描く必要がありません。もちろん絵が上手でなくっても良いです。むしろ下手な絵を描いた方は反応がいい時もあります。

 

This is Mami, and this is Mei.

Are Mami and Mei happy?  (Yes)

No, they (2つのボー人間を指しながら)are NOT (手で✖︎を作り否定を強調し)happy. 

笑顔を消し、悲しい顔を描き直します。

Mami and Mei are not happy.  

Why? (日本語で)なぜ?Why? ⇦サンドウイッチ法

  (英語ー日本語ー英語)

 

「hungry」という答えが出るまで待ちます。必要に応じて、ジェスチャーなどをする。

(hungry)  Yes! That’s right.  Mami and Mei are hungry. They are very, very hungry!

③ 文字に慣れ親しめます。

目標表現を使うとなるべく板書した単語に指すことが大事です。4年ではまだ「読むこと」を求めていませんが、一つの「単語」と意識させることや文字に触れさせることが高学年になったら読む力と繋げていきます。

 

Mami and Mei are hungry.  

Do they (指しながら、「彼ら」)they want (英単語を指す)water?  (蛇口から水を出すフリをし)(No)

No, that’s right. They (二人の絵を指す)do not (体の前に手で大きな❌を作ります。)want(英単語を指す)water.

Mami and Mei are hungry.

Do they want(英単語を指す) fish? (yes) No, they do not want (英単語を指す)fish.

(材料が多いおかずを引き出す)(カレー)

Yes!  They are very hungry. They want (英単語を指す) curry and rice! 

つづく…

22倍も記憶に残りやすくなるTPRS指導法その1

英語は英語のままで理解できるTPRS指導法その1.5 

TPRS指導法その3:4年生でも楽しい読み書きの授業を! - rainbowpieceの日記

TPRS指導法その4:文法に簡単に気づかせる方法

 

 

 

英語は英語のままで理解できる

TPRS指導法その1.5:英語は英語のままで

理解可能なインプットの大きな目標は「英語は英語のままで理解できる」です。そのために、明確な場面設定、視覚的な工夫、ジェスチャーなどが大事です。さらに新しい単語の数を配慮することをお勧めだそうです。その代わりに場面が明確であれば、複雑な文法は避ける必要はありません。

 

中学校の教科書の作りと大きく違うところがあるので、抵抗を感じる方が多いでしょう。赤ちゃんが初めて言語を習得するときに例えると分かりやすくなります。

赤ちゃんと接する時に多くの物を目の前に置いて:

例1:

Do you like cars?

Do you like blocks?

Do you like teddy bears?

Do you like trains?

Do you like dolls?

 

実際にどんな会話をしているでしょう。こういう会話の方が多いと思われます。

例2:

Do you like dolls? (いくつかの人形を持って表情を見る)

Ah you like Anpanaman!

Do you like Anpanman?  Yes?  Here you are.

Anpanman likes you, too!

”Hi, Taro.  I’m Anpanman.  Let’s play!”

Look here is Baikinman.

Do you like Baikinman?  No?  You don’t like Baikinman.

You don’t want Baikinman!

You want Anpanman.

You really like Anpanman.

 

すぐにアウトプットを求める場合は例1の方は効果的でしょう。しかし長い目の言語習得を考えると、例2の方が効果的であるとTPRS指導法の研究結果は証明します。

 

例2の場合、一個一個の単語に注目をして、文章を分析しようとすると複雑になります。しかし理解できるための工夫をし、正しい英語を聞かせ続けると、不思議と聴き慣れてきます。そして一人一人自分に合うペースで言語を習得していきます。

22倍も記憶に残りやすくなる!

外国語を週1~2回に授業をし、どのくらいの効果があるかと疑問に持つ方が多くいるでしょう。その手助けをする大きな武器はストーリーテリングです。

 

スタンフォード大学では、ストーリーを交えて語ることによって通常の22倍も記憶に残りやすいとなる研究結果が出ています。

 

理解可能なインプットの一つ、TPRS指導法 (Total Physical Response Storytelling)は物語を通して、目標表現に慣れ親しませ、自然と外国語を習得させるメソッドです。

ここではTPRS指導法に基づいた小学4年生の授業を紹介したいと思います。

 

TPRS指導法の例 その1:導入

 

普段はLet’s Try 2を利用しています。Unit 7で今まで学習した、like, have, wantの動詞を使用して児童と物語を作りました。大まかの流れをこのように考えていました。

 

     〇〇と〇〇がお腹が空いている。

     ~が欲しい。(食べたい)   

     ~と~(材料)が持っているが~がない。 

     ~(材料)が欲しい。     

 

     … and … are hungry.

     … and … want (食べ物).

     … and … have (食材)but don’t have (食材)

     … and … want (食材). 

 

最初は動詞の like、have、とwantの意味を引き出し、板書します。

よく使う動詞ですので意味と定着させるためにジェスチャーを付けます。   

例:

           

 

動詞とジェスチャーが結びつきため、何回も繰り返し、練習をします。

 

  1. 教師が単語を言って、児童がジェスチャーをします。
  2. 教師がジェスチャーをして、児童が英語を言います。

 

さらに理解を深めるため、児童の表情を見ながら多くの質問をします。

 

理解していないように見えたら、ヒントを出したり、日本語に訳したり、または「今何を聞いたと思う」と問いかけます。大事なのはほとんどの児童が内容を理解できることです。

 

さらに動詞に注目をさせたいので、新しい単語を使わずに、固有名詞やみんなが分かる単語を使うといいでしょう。

Do you like cake? (Yes)  Oh you like cake.

Do you like sushi? (Yes)  Oh you like sushi.

Do you like sushi cake? (No)  Really?  You don’t like sushi cake?

Which do you like chocolate cake or sushi cake?  (チョコ)You like chocolate cake.

 

Do you have a red pen?  (Yes)  I see. You have a red pen.

How many (指で数える動作をする)do you have?  様子を見て、さらにヒントをOne? Two?

Do you have a Nintendo Switch?

Noで答えた人に  Really?  You don’t have a Switch.

 

Do you want a Nintendo Switch? (Yes)

Do you want a Nintendo Switch or iPhone?  (iPhone)

Me, too.  I don’t have an iPhone. I have an android. I want an iPhone.

などと文単位で目標表現を繰り返して、児童に聞かせます。

 

とにかくゆっくり進むことが大事です。大概教師が思っているほど、児童が理解していません。台本を持って話しても構いません。米国で専門外の言語を教えなければならない時もあって、このような台本に頼りながら、生徒と一緒に学んでいく例も数多くあります。

 

英語は英語のままで理解できるTPRS指導法その1.5

TPRS指導法その2:場面設定

TPRS指導法その3:4年生でも楽しい読み書きの授業を! - rainbowpieceの日記