rainbowpieceの日記

みんなに伝えたいー外国語の楽しさ

TPRS指導法その2:場面設定

クラス全員と話を作るために3つの工夫を紹介します。

① 選択肢を与えます

登場人物の名前や細かい「情報」を児童に決めてもらいます。

 

ボー人間を描き、児童に名付けてもらいます。これだけで授業や物語の食いつきが全然違います。

 

ヒントを与えながら、なるべく英語でお話を作っていきます。(  )は児童の答えです。

教師がゆっくりと単語や絵を指で指しながらお話を作ります。

 

英語が分からなくても答えが分かる質問から始まり、名前を求めていることのヒントを出します。

Is this Doraemon? (No)

No, this is not Doraemon.

What is her name (普段ネームをつけてある左胸を指す)? 

児童の反応を見て、必要であれば … or…というヒントを出します。

Is her name Shizuka or Kana or…? (Mami)

Yes, her name is Mami!

She (手話の小指を出してSheを表す)is Mami.

まだ3人称を導入していないのでもう一人のボー人間を黒板に描きます。

This (Mamiの絵を指す)is Mami.

「Who だれ」を黒板に書き、指を指しながら、Who is this (2人目のボー人間をさしながら)?

What is her name(普段ネームをつけてある左胸を指す)?  Is her name … or …? (Mei)

OK. She (手話で小指を出してSheを表す)is Mei. 

② 話を絵で表します

話を絵に描いて表すことによって2つの効果があります。

1。児童が何を描くのかと興味を持って聞きたくなること

2。教師が話すスピードが自然とゆっくりになること

絵と単語をゆっくりと指しながら

 

必ずしも絵を描く必要がありません。もちろん絵が上手でなくっても良いです。むしろ下手な絵を描いた方は反応がいい時もあります。

 

This is Mami, and this is Mei.

Are Mami and Mei happy?  (Yes)

No, they (2つのボー人間を指しながら)are NOT (手で✖︎を作り否定を強調し)happy. 

笑顔を消し、悲しい顔を描き直します。

Mami and Mei are not happy.  

Why? (日本語で)なぜ?Why? ⇦サンドウイッチ法

  (英語ー日本語ー英語)

 

「hungry」という答えが出るまで待ちます。必要に応じて、ジェスチャーなどをする。

(hungry)  Yes! That’s right.  Mami and Mei are hungry. They are very, very hungry!

③ 文字に慣れ親しめます。

目標表現を使うとなるべく板書した単語に指すことが大事です。4年ではまだ「読むこと」を求めていませんが、一つの「単語」と意識させることや文字に触れさせることが高学年になったら読む力と繋げていきます。

 

Mami and Mei are hungry.  

Do they (指しながら、「彼ら」)they want (英単語を指す)water?  (蛇口から水を出すフリをし)(No)

No, that’s right. They (二人の絵を指す)do not (体の前に手で大きな❌を作ります。)want(英単語を指す)water.

Mami and Mei are hungry.

Do they want(英単語を指す) fish? (yes) No, they do not want (英単語を指す)fish.

(材料が多いおかずを引き出す)(カレー)

Yes!  They are very hungry. They want (英単語を指す) curry and rice! 

つづく…

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