rainbowpieceの日記

みんなに伝えたいー外国語の楽しさ

英語は英語のままで理解できる

TPRS指導法その1.5:英語は英語のままで

理解可能なインプットの大きな目標は「英語は英語のままで理解できる」です。そのために、明確な場面設定、視覚的な工夫、ジェスチャーなどが大事です。さらに新しい単語の数を配慮することをお勧めだそうです。その代わりに場面が明確であれば、複雑な文法は避ける必要はありません。

 

中学校の教科書の作りと大きく違うところがあるので、抵抗を感じる方が多いでしょう。赤ちゃんが初めて言語を習得するときに例えると分かりやすくなります。

赤ちゃんと接する時に多くの物を目の前に置いて:

例1:

Do you like cars?

Do you like blocks?

Do you like teddy bears?

Do you like trains?

Do you like dolls?

 

実際にどんな会話をしているでしょう。こういう会話の方が多いと思われます。

例2:

Do you like dolls? (いくつかの人形を持って表情を見る)

Ah you like Anpanaman!

Do you like Anpanman?  Yes?  Here you are.

Anpanman likes you, too!

”Hi, Taro.  I’m Anpanman.  Let’s play!”

Look here is Baikinman.

Do you like Baikinman?  No?  You don’t like Baikinman.

You don’t want Baikinman!

You want Anpanman.

You really like Anpanman.

 

すぐにアウトプットを求める場合は例1の方は効果的でしょう。しかし長い目の言語習得を考えると、例2の方が効果的であるとTPRS指導法の研究結果は証明します。

 

例2の場合、一個一個の単語に注目をして、文章を分析しようとすると複雑になります。しかし理解できるための工夫をし、正しい英語を聞かせ続けると、不思議と聴き慣れてきます。そして一人一人自分に合うペースで言語を習得していきます。